斜頸｜やわらぎ治療院-大分駅北口徒歩5分の鍼灸院

斜頸の鍼灸施術について説明します。

～斜頸の原因～

斜頸は、「胸鎖乳突筋」の短縮による症状です。
胸鎖乳突筋は、耳の後ろにある突起から胸の中央にある胸骨に
向かって配置していて、この筋が収縮することで頭が回旋します。
つまり斜頸になると、頭部が収縮した胸鎖乳突筋と反対側に向き、
さらに収縮した筋側に傾くようになります。

下図の解剖図で、黄色にハイライトした筋が「胸鎖乳突筋」です。

斜頚には、先天性筋性斜頚と後天性筋性斜頚
（痙性斜頚、炎症性斜頚、頸椎環軸性亜脱臼）があります。
まずは整形外科を受診して、原因や症状を医師に診察して
もらってください。

～鍼灸施術が対象の斜頸～

このうち、弊院では成人の方で、「痙性斜頚」で、
特に「心因性」によるものを鍼灸施術の対象としています。
「痙性斜頚」でも脳などの問題による「中枢性」の場合は、
鍼灸施術の対象としていません。

～斜頸の鍼灸施術方法～

心因性痙性斜頚では、首・肩周辺の筋の強張りや痛みを
感じることが多く、鍼灸施術では、このような痛み症状の緩和と
斜頚の軽減を目的としています。

心因性痙性斜頚はストレス等で発症することもあり、
鍼灸施術だけで完治することは難しいと考えます。
鍼灸施術だけではなく、心療内科等を合わせて受診されることを
お勧めします。

解剖図は、BIODIGITAL HUMANの画像を使用しています。
https://human.biodigital.com

**この記事の掲載開始：2014‎年‎11‎月‎12‎日
**更新・加筆修正：2016‎年‎11‎月‎25‎日