手の親指の痛みの鍼灸治療｜やわらぎ治療院-大分駅北口徒歩5分の鍼灸院

手の親指の付け根（拇指球）に、痛みがあるときの鍼灸施術について説明します。

～どのような痛みですか？～

ハサミを使ったり、親指に強い負荷の掛かる作業をすると、親指の付け根の部分が痛くなることがあります。
通常、痛みが出ても、安静にして湿布を張ったりすれば痛みは自然に治まります。

しかし、もしその症状が、親指の付け根部分の関節に熱感、触るだけでも痛い、関節の変形がある、などの場合は、拇指CM関節症が疑われますので、必ず整形外科を受診してください。
拇指CM関節症については、日本整形外科学会のホームページをご覧ください。
https://www.joa.or.jp/jp/public/sick/condition/rhizarthrosis.html

～鍼灸施術が対象となる拇指の痛み～

しかし、症状がそこまで酷くなく、手を握ると痛いとかハサミを使うと痛い、或いは、鈍痛が続くといった程度であれば、鍼灸施術の対象です。

具体的には、写真のおよそ赤丸の部分に痛みが出ます。

～拇指の痛みの原因と鍼灸施術方法～

手の親指（拇指）を使いすぎると、拇指を曲げる（屈曲）する筋肉に過剰な負荷がかかります。拇指を屈曲する筋には、拇指内転筋、短拇指屈筋、腸拇指屈筋、拇指対立筋などがあり、過剰な負荷が掛かるとこれらの筋が収縮したままの状態（攣縮）となります。そして結果として、これらの筋の付着部にも常時負荷が掛かることになります。

つまり、拇指の付け根が痛むときは、この「筋が付着した部分」付近に出ることが多く、筋そのものも常に収縮し、拇指球全体が張ったような状態になります。

～拇指の痛みに対する鍼灸施術方法～

痛みの原因となっている、攣縮した拇指内転筋、短拇指屈筋、腸拇指屈筋、拇指対立筋に鍼を刺入し、局所単収縮を起こして筋を正常な状態に戻していきます。

ただ、鍼施術による方法では、多少痛みが強く感じられることがあるため、恐怖心がある方に対しては、お灸による施術を行います。

具体的には、痛みのある「筋が付着した部分」にお灸をします。痛みの原因となっている部分は極めて狭い範囲で、位置が１mm外れても効果がありません。このため、お灸をする部分は、特殊な器具を使い場所を特定します。

お灸では、痛みの部分に熱さが浸透するような感覚があり、かなり熱く感じます。しかしその効果は高く、症状の程度にも寄りますが、通常は一度のお灸施術で普通に動作ができるまでに回復します。

**この記事の掲載開始：2014‎年‎11‎月‎22‎日
**更新・加筆修正：2016‎年‎11‎月‎25‎日

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